お金の話をすると『NISA』や『つみたてNISA』というワードを聞いたことあるかと思います。
NISA、つみたてNISAは株式投資等で得られた利益に課税される『配当所得』を非課税で運用することができるとっても魅力的な制度です。
投資なんて怖い!損したりするやん!と思いますよね。
松本、動きます。
投資に対して怖いと思うのは無知だからだと思います。
しかし、終身雇用の崩壊や、老後2000万円問題と騒がれている昨今、貯金だけでは厳しい現状です。
貯金だけではなく、投資をすることは大きな可能性を秘めています。
この記事を読んでいただければ、NISA、つみたてNISAについての知識はもちろん、将来への備え方や、投資に関する知識を得られるでしょう。
この記事を通して、投資について興味だけでも持っていただけたら幸いです。
それでは、いきましょう!
結論
記事を読む前に結論だけお伝えしておきます。
結論
投資経験があり、短期的に利益を出したい方はNISAが適している。
長期目線で老後の備えや、ライフイベントに備えたい方はつみたてNISAが適しています。
いや、全然わからんわ!
丁寧に解説します。☺
NISA、つみたてNISAとは?
『小額投資非課税制度』という金融庁によるありがたい制度です。
NISA、つみたてNISA、ジュニアNISAとありますが、読者様を20歳以上と勝手に予想してNISAとつみたてNISAのみ解説していきます。
※2023年1月からNISA制度の利用可能年齢は20歳以上から18歳以上に変更されました。
NISA、つみたてNISAの違いは以下の表をご覧ください。
NISA | つみたてNISA | |
非課税保有期間 | 5年 | 20年 |
年間非課税枠 | 120万円₍月換算で10万円₎ | 40万円₍月換算で3.3万円₎ |
投資可能商品 | 上場株式 ETF 公募株式投信 REIT | 金融庁が認めた投資信託 |
買い付け方法 | 通常買い付け 積み立て投資 | 積み立て投資 |
投資可能期間 | 2023年まで | 2042年まで |
NISAの『投資可能期間』は2023年ですが、2024年に新しいNISA₍以下新NISA₎となります。
新NISAの概要は以下の表のとおりです。
新NISA | つみたてNISA | |
非課税保有期間 | 5年 | 20年 |
年間非課税枠 | 2階部分 100万円 1階部分 20万円 | 40万円₍月換算で3.3万円₎ |
投資可能商品 | 2階部分 ・上場株式・ETF・REIT ・公募株式投信 など 1階部分 ・つみたてNISAと同様 | 金融庁が認めた投資信託 |
買い付け方法 | 2階部分 ・通常買い付け ・積み立て投資 1階部分 ・積み立て投資 | 積み立て投資 |
投資可能期間 | 2028年まで | 2042年まで |
イメージとしては非課税枠が2階層になり、それぞれの階層で投資できる商品が異なります。
1階部分がつみたてNISA、2階部分が今までのNISAとなっています。
メリット
非課税であること
NISA、つみたてNISAにおける最大のメリットは非課税だということです。
特定口座、一般口座で購入した株式などで得られた運用利益には『配当所得』が課税されます。
配当所得は利益の約20%₍20.315%₎の税率で徴収されます。例えば・・・
特定口座で購入した株式の利益で+100万円出たぜー!利益確定ポチー
松本さんは株で100万円の利益を出しているな。
100万×0.20%=20万円の税金もらっていくね^^
うそやろ・・・。
100万-20万=80万になってしもうた。
といった具合に利益の約2割が税金として徴収されてしまいます。
ですが、NISA制度内での運用利益は税金は一切かかりません。
NISA口座で購入した株式の運用利益で+100万円だ!
利益確定ポチー
今回利益確定した株式は購入してから5年以内の利益確定だから
非課税枠としてあつかわれるよ。クソ・・・
配当所得が課税されずに、+100万円そのまんま
手元に残ったぜ!
上記の通り、利益に約20%の税金がかかることなく自分の手元に残ります。
長期投資に置き換えて考えてみましょう。
つみたてNISA口座で毎月3万円、20年間積み立て、年利5%で運用できたとすると以下のグラフの結果となります。
上記のシミュレーションだと運用益が513万円となります。
特定口座で購入していると、513万×0.20%=約102万円が徴収されてしまいます。
しかし、NISA口座で購入し、運用しているだけで非課税となり約102万円は徴収されることなく、自分の手元に残ります。
!注意!
上記の例はあくまでシミュレーションであり利益を保証するものではありません。
このようにNISA制度の最大にして最高のメリットは非課税であるのです。
金融庁が認めた投資信託が選択可能
つみたてNISAに限りますが、購入可能な投資信託はすべて金融庁に認められた投資信託となっています。
金融庁が認めたということは、ぼったくり商品ではないということです。
証券会社が、自分たちの商品である投資信託をつみたてNISAでも購入できるようするには、金融庁に「対象商品届出書」を提出し、許可を得なければつみたてNISAの対象となりません。
下記の記事によると、2021年12月時点での投資信託本数は5923本みたいです。
投資信託協会がまとめた「投資信託の主要統計」で、2021年の投信市場を振り返った。12月末の公募投信本数は5923本となり、前年末より10本増加した。
引用:本数は5923本に微増=「投資信託の主要統計」で振り返る-21年の投信市場
一方、つみたてNISAで購入できる投資信託はなんと181本まで絞られます。
約6000本の中から最適の商品を選択するのは大変ですが、予め180本まで絞られているなら探しやすいと思います。しかも金融庁が認めた商品であるわけですから、商品選択の段階で大きく失敗することは少ないでしょう。
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デメリット
・元本保証ではない
NISA、つみたてNISAを利用するということは投資という行為をしているということになります。
NISAデメリットは元本保証ではないことです。
株価は常に値動きをしているので価格が上昇したり下降したりを繰り返します。
つまり、損をする可能性があるということです。例を見てみましょう。
下のグラフは日経平均株価₍2017年~2022年₎を表したグラフです。
2019/03/22に日経平均株価に連動した投資信託を購入するには
1口約2万1千円かかります。
購入してから約1年後の2020/03/19₍コロナショック₎には約1万6千円まで下落しています。
このタイミングで売ってしまうと2万1千円で購入したものが1万6千円になってしまったので、4000円損してしまったことになるのです。
・利益がマイナスだと意味ない
NISA、つみたてNISAは利益に対して非課税になる制度です。
購入した金額よりも低い金額で売却をすると損したことになります。
例えばコロナショックで株式の金額₍株価₎が暴落し、これ以上の損を恐れ売却してしまうと元本割れしてしまいます。
長期間での投資なら今後も株価が上がり続ける可能性を秘めている商品を見極めなければなりません。
このブログでは米国株を強く進めています。その理由は別の記事でご紹介します。
NISA、つみたてNISAどちらを選べばいいの?
NISA口座はどちらか一つしか持つことができません。
※同時に2つ利用することができませんが、年単位でどちらか選択することはできます。
2つの大きく異なる点は、『非課税保有期間』と『年間非課税枠』です。
・NISAがお勧めの人
- 短期的に利益を上げたい
- 投資に回せるお金がたくさんある
- 一括投資したい
- 企業分析ができ、今後その会社の動向を予測できる
- どうしてもNISA枠で株式やETFやREITを購入したい
- 今まで個別株などの売買経験がある
上記にあてはまる方はNISAが向いていると考えます。
・つみたてNISAがお勧めの人
- 長期的に利益を上げたい
- 老後資金を確保したい
- 子供の将来の教育資金等を確保したい
- 投資は初めて
上記に当てはまる方はつみたてNISAが向いています。
どう運用したいかで選択肢は変わってきます。
どういった目的があって投資するのか、目的に合った投資スタイルはどれかを見極めて口座を選択しましょう。
筆者はつみたてNISAを利用しています。教育資金や老後の備えを目的としているからです。
投資目的の考え方は別記事で解説しています。
月に10万円も入金する余裕ないし
子供の教育資金や老後の蓄えがほしいよ~;;
それならつみたてNISAがおすすめです!
まとめ
今回は『小額投資非課税制度』のNISA、つみたてNISAについて解説しました。
運用年数や運用額が異なるため、自身の運用方法に適する方を利用しましょう。
投資経験があり、短期的に利益を出したい方はNISAが適しています。
長期目線で老後の備えや、ライフイベントに備えたい方はつみたてNISAが適しています。
低金利が続く日本では、貯金だけしていてもお金は貯まらず、生活はよくなりません。
かといって、儲け話などは寄ってきてくれません。自分で情報を得て、自分の中の最適解を見つけだし、それを実行しましょう。現状を変えていけば未来は必ず変わります。頑張りましょう!
ご視聴ありがとうございました!
今回の格言
素人がプロに勝てるのは時間である
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