『円安になっている』や『原材料の高騰』というニュースを耳にすると思います。
主な要因はアメリカの金利上昇やロシアによるウクライナ侵攻の影響で原材料や原油の価格が高騰しているといわれています。
この記事では円安、円高になると私たちの生活にどのような影響をもたらすのか解説します。
また、その対処法を書いていきます。
為替を意識するのとしないのでは、今後の生活が大きく変わります。
対策しておくことで、『知らないうちに生活が苦しくなった』。こんな状況を回避できるでしょう。
それでは、行きましょう!
結論
私たちが円安、円高に振り回されないためには
【アメリカドル建て資産を持つ】
これが対応策となります。外貨建ての中でもアメリカドルは他通貨と比べ圧倒的に安定しているので、この記事ではアメリカドルを持つことをお勧めします。
なぜアメリカ建て資産を持つことで円安、円高の影響を受けないのか、順番に解説していきます。
円安、円高って何?
初めに、円安、円高とは何のことか説明します。
円安:他通貨₍ドルなど₎に対する相対的価値が少ない状態のこと。
円高:他通貨₍ドルなど₎に対する相対的価値が多い状態のこと。
100ドルを円に両替したら12800円だった!
僕が1年前に両替したときは
100ドルあたり10800円だったよ!
上記の2人を比べてみると、アゲカラくんの時が円安、ハムナマくんの時が円高だといえます。
一般的には、円安、円高に基準値はありません。
ですので過去の為替相場から判断をしてみましょう。下記のグラフをご覧ください。
2022年4月現在、1ドルあたり128円となっています。
2012年5月は1ドルあたり78円、最大で2015年5月の124円となっています。
直近5年間は110円台を上下しているのが読み取れます。
以上のことから、過去10年の相場に視点を置くと2022年現在、円安というのが考えられます。
円安・円高によるメリット、デメリット
メリット | デメリット | |
円安 | ・外国人観光客増加 ・輸出で儲かる ・外貨建て資産が増える | ・海外旅行時割高 ・輸入品購入時割高 ・海外資産購入時割高 |
円高 | ・海外旅行時割安 ・輸入品購入時割安 ・海外資産購入時割安 | ・外国人観光客減少 ・輸出品割安 ・外貨建て資産の減少 |
外国からの旅行者、海外旅行者の増減
例えば、東南アジアは物価が安いことがイメージできますよね。円でより多くの通貨と両替できる、つまりその通貨に対して円高だから安いのです。
円安だと多くの日本円を両替することができるので、日本に旅行する人が増加することが予想できますが、日本から海外旅行者は減少するといえるでしょう。
1ドルあたり100円の時に両替するより
1ドルあたり120円の時に両替した方がお得だよね!
日本人が海外旅行に行こうとすると円からドルに両替するから
120円で1ドルにしかならないから割高だね。
逆に円高だと円に両替するとき割高になるので日本に旅行に来る人は減少することが予想でき、日本人外国旅行者は増加すると考えられます。
1ドルあたり80円の時に両替しちゃったら損だね。
1ドル80円しかかからないなら円安時よりもお得に海外旅行できちゃうね!
輸出、輸入の影響
円安だと輸出時に代金を外貨で受け取るため、円換算での売上高が増えるので儲かります。輸入品購入時は円から外貨にして代金を支払うので、割高と言えます。
円高だと外貨から円換算すると売上高が減少します。輸入品購入時は外貨に両替して代金を支払うので、割安と言えます。
円安時
物を売るとき1ドル120円の時に代金を受け取れば1ドル100円の時より20円利益が増えるけど、物を買うときは20円多く支払っているんだね~
円高時
物を売るとき1ドル80円の時に代金を受け取れば1ドル100円の時より20円利益が減少するけど、物を買うときは20円安い支払いで済むんだよ!
外貨建て資産額の増減
外貨建ての投資商品を保有していると円安時は配当金や利息が増えます。円高時は円の価値が上がっているので、円換算にすると資産は目減りします。
円安・円高への対処法
外貨資産を持つ
円安、円高の影響を抑えるには資産比率の円の割合を小さくすることです。
しかし、どの外貨でもよいというわけでなく、国の力が強い通貨を持つことが重要です。
トルコリラの場合
トルコの通貨、トルコリラの為替相場を見てみましょう。
2012年頃1トルコリラあたり40円台付近でしたが、国の政策により高インフレが急加速し、10年後の2022年には1トルコリラあたり8.7円と5分の1程の価値しかなくなってしまいました。
発展途上国で経済的に不安定な国の通貨は価値の変動が激しいといえるでしょう。
例えば、アルゼンチンの人々は生活費を除いて余ったお金はすべてドルに換えて貯金する。というのが主流みたいです。これはアルゼンチンペソの値動きが激しく、価値が安定しないためと言えます。
アメリカドルの場合
ではアメリカドルはどうでしょう。
アメリカは世界一の経済大国です。こちらのグラフを見てみましょう。
GDP₍国内で生み出された付加価値の総額₎の割合ですが、アメリカが4割を占めているのがわかります。
アメリカはイノベーションが起きやすく、人口も増え続けることから、GDPはますます伸びるでしょう。
通貨は国の力を示しているともいわれています。経済大国であるアメリカドルを持つことは円安、円高リスクの十分な対策と言えるでしょう。
経済的に進んでいるアメリカの通貨だったら値動きは小さいく流動性も高いから安心かな?
アメリカドルは『有事のドル買い』と言われているほど、信用性の高い通貨なんだ!
まとめ
今回は円安、円高のメリットデメリット、対処法について解説しました。
銀行の預貯金だけではインフレ、デフレリスクは防げずその影響をモロに受けてしまいます。
かつての円は『有事の円買い』とも言われるほど信用性が高いものでした。しかし様々な要因で不景気の悪循環に陥ってしまい、国の力が弱まり円の価値が下がりますます円安が進むと考えまれます。
資産のすべてとは言いませんが、一部の資産をドルに換えて保有しておくのも良い対象方だと思います。
自分の力ではどうにもならないことばかりですが、知識をつけて問題を乗り越えようとしないといつまでも現状は良くなりません。少しでも知識をつけて行動して今よりもちょっと楽にを目指しましょう!
ご視聴ありがとうございました。
今回の格言
不況の唯一の原因は好況である。
出典:コトバンク ジュグラール 景気循環論
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